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医療最前線 ─近所の名医にきく─

医療最前線 > Report No. 01

白内障手術の現状

タウンヘルスケア 医療最前線 ─近所の名医にきく─

MeL(メル)眼科クリニック(東京都西東京市田無町)
院長

徳永 貴元 眼科医師

一人一人のライフスタイルにあった治療方法を選択することが、患者さんの快適な人生につながるんです。

─ 最後に、白内障手術をする上で、医院を選ぶポイントはなんですか?

医師ときちんと相談ができるようなところが良いと思います。
患者さんそれぞれの生活、仕事やライフスタイルを考えて、どのような治療をするかを一緒に決めることが非常に大切なんです。

例えば、手術で遠い所を見えるようにして、近くを見る時はメガネをかける、とか、またはその逆で、手術で近くを見えるようにして、遠くを見るときはメガネをかける、とか。
そういうことを患者さんと相談して、どういう風に見えるようにするかをきちんと相談することが大切です。

私の場合、裸眼の状態で遠くを見えるようにするのか、30〜40cm とかの手元にするのか、身の回り1m位ぐらいや足元などの中間のところにするのか、これら三つの中のどれにしますか、と患者さんと相談します。

また、人工のレンズ自体もメーカーによって少しずつ違います。
その方のライフスタイルや眼の状態を考えて、レンズを選択しています。

─ より患者様にあったものにするのですね。

そうですね。
そこまでやって、そんなに変わりはあるのか?と問われると、必ずしも関係ないかもしれませんが。

左右眼で、ピントの位置をわざと少しずらすということもよくやります。
こうすることでメガネなしでも生活に不自由ないという方も結構おられますよ。

ポイントは、いろいろあると思うんですよ。
有名なところ、とても手術の上手な先生がいて、そこでやってもらうのも良いでしょう。
しかし、そういうところでは、きちんと先生と話ができるとは限らないんです。
有名な病院の先生は、たくさんの人の手術をしなければならない。
ですから、こういう風にしたいとか、自分の仕事はこういう仕事で日常的にはこういう距離のところを見ることが多いとか、そういったことを直接相談することは非常に難しいと思います。

最近、私のところに、有名な病院で白内障手術をした患者さんが来られました。
その方は仕事柄、メガネをかけることができないそうなんです。
メガネをかけると仕事ができない、そういう仕事なんだそうです。
そして、仕事では距離的にかなり近いところ、50cm とかを見る必要がある。
しかし、その方は遠くにピントが合った状態でした。
遠くにピントが合っているから、当然、近くのものはメガネをかけなければ見えない。
しかし、仕事柄、メガネをかけることができない。
仕事がしづらくなってしまった訳です。
手術前に医師ときちんと話をしていないようで、その方が仕事で作業しやすい距離とレンズが合っていない。
裸眼で比較的近くを見えるようにして、遠くを見たい時はメガネをする、そういう風にすれば良かったかもしれませんね。

─ そうですよね、白内障の手術をしても、メガネはできるんですよね。

そう。例えば、身の回りにピントが合うようにしておいて、車を運転したいときだけメガネをするとか、そういう選択をする方は多いです。
メガネは見やすくする道具ですから、どういう風に利用するかということですね。
遠用、遠近、中近、近々、近用と用途に応じて選べます。

もっとも、長年メガネをしているので、メガネをしていた方が落ち着くという方や、メガネでシワを隠したいという方もおられますが。

我々は、一人一人の希望を聞いて、それを反映させる治療を心がけています。
患者さんのライフスタイルにあった治療方法を、お互いが納得のいく上で選択してほしい。
そうすることが、快適な人生を送ることにつながるんです。

 

(2013年10月 インタビュー)

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